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「京都千両」では、サーモン、マグロ、エビ、ウニなど外国人観光客に人気のネタを中心に握る=2024年9月12日午後1時37分、京都市南区、日比野容子撮影
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 海外発のすし店が京都に相次いで「逆上陸」している。ターゲットとするのは、旺盛なインバウンド需要だ。

 JR京都駅八条口の近くに9月、寿司割烹(すしかっぽう)「京都千両」がオープンした。運営するのは、8月に「元気寿司」から社名を改めたばかりの「ゲンキ・グローバル・ダイニング・コンセプツ」(本社・東京)。回転ずしの「元気寿司」や、タッチパネル式の回らない回転ずし「魚べい」などを展開する企業だ。社名から「寿司」を外してまで多角化経営による生き残りを目指している。

 同社は1993年、「元気寿司」の直営店をハワイに出し、すし業界としては早期の海外進出を果たした。それ以降、9月までに海外には直営とフランチャイズを合わせて242店舗を展開し、国内の185店舗を上回る。

ターゲットは外国人観光客

 中でも、職人が一貫ずつ握って出すなど「本物」を売りにした「千両」ブランドの店舗は香港、上海、マニラ、シンガポールなど海外に24店舗あり、高価格帯ながら人気が高いという。

 今回オープンした「京都千両」は、海外でヒットした高級路線を更に洗練させたうえで日本に「逆輸入」した店舗となる。ターゲットは、京都を訪れる外国人観光客。訪日客を接待する日本人客の需要も視野に入れる。

 すしのほかにも、八寸、お造…

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